今回は飼育水についてお話しします!
アクアリウムの基本中の基本ですが、意外と知らない方もいらっしゃると思います。
もちろん基本的なことが多いので、知らないところだけを目次から読んで頂くことをオススメします!
飼育水と水道水との違い
まず飼育水と水道水との違いを説明します。
日本の水道水は、私たち人間が安全に飲むことができるようにカルキが含まれています。
カルキというのは次亜塩素酸ナトリウムという殺菌成分で、このカルキが水生生物やバクテリアに影響を与えてしまうのです。
そのため水道水をそのまま熱帯魚などの飼育に使うことはできないのです。
飼育水にするためにはカルキを抜いて魚に適した水温にしなければいけないことを覚えておきましょう。
飼育水を作るために必要なグッズ
次に敷く水を作るために必要なグッズを紹介します!
飼育水を作るには
・水(水を張っておけるもの)
・カルキ抜き(水質調整剤)
・温度計
・ヒーター、クーラー
・pH測定器(水質測定器)
・バクテリアの素
・(ホースなど掃除グッズ)
以上です!
順番に簡単に説明します。
カルキ抜き(水質調整剤)
カルキ抜きとは上記した水道水に含まれているカルキを抜いて、生体に害がないようにするために必要です。
カルキ抜きはチオ硫酸ナトリウムという中和剤が含まれています。
詳しい使い方は商品毎に異なるので商品の説明に従ってください。
また日光の当たる外に約1日置いておいてもカルキを抜くことができます。
他にも水質調整剤には重金属の除去などの効果があるものが多いです。
温度計・ヒーター・クーラー
もちろん飼育する生体によって快適な水温は異なります。
極端に水温が低い、高いとストレスや体調不良から死に繋がってしまいます。
そのため水温管理は命と言っても過言ではありません。
水温を管理するには温度計は必需品です。最低1日に1回は水温を確認するように習慣づけるのをオススメします。
水温を安定させるためにヒーターやクーラーはかかせません。
生体を水槽に導入するときも水温あわせを行ってからいれないと生体に負担がかかってしまうので注意が必要です。
pH測定器(水質測定器)
一般的な熱帯魚にほとんどは約pH7.0で飼育することができます。
しかし地域によって水道水のpHや水質は異なります。
その水を生き物の飼育に使う前に、使っても良いかを調べるグッズが必要です。
pHを測定するのはリトマス試験紙のような紙タイプやデジタルで測定できる機会もあるので自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
生体にあった水質にするため、pH調整剤を使うのも良いですが、pH調整剤は一時的なもので持続性がないものが多いです。
長期的な飼育を考えているなら流木を入れたり、ソイルを敷いたり、二酸化炭素を添加したりすることも考えておきましょう。
バクテリアの素
生体を飼育していくと排泄物などからアンモニアが排出されます。
このアンモニアは生き物にとって非常に有害で、蓄積してしまうと生体の命に関わります。
一般的にアンモニアはバクテリアによってより無害な亜硝酸塩、さらに無害な硝酸塩へと変わっていきます。
このバクテリアを定着させるためにバクテリアの素を使うようにしましょう。
フィルターのろ材などにバクテリアを定着させることが水質を安定させるのに重要です。
水換えをする必要はあるの?
次に水換えの必要性についてお話しします!
上記の通り、生体を飼育していると排泄物などからアンモニアが排出されます。
バクテリアがアンモニアをより無害な亜硝酸塩、硝酸塩にしてくれるのです。
しかし、この亜硝酸塩と硝酸塩も全く害がないわけではないのです。
このアンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩を取り除くために水換えは重要だと言うことです。
主な水換えの方法は週に一回程度、全水量の1/3~1/2を換えるようにしましょう。
もちろん新しい水もカルキ抜きした、適正な水温になった水であることを忘れないようにしましょう。
水換えの方法や頻度についてはコチラ↓
水質が悪化すると
最後に水換えをせず、水質が悪化してしまうと起きることをお伝えしたいと思います。
水質が悪化すると起きることの具体例として
・魚の呼吸が荒くなる
・底でじっとしている
・体やヒレに異常
・水が臭い、濁る
・コケが生えやすい
呼吸が荒くなってしまったり、底でじっとしているなどの症状が出ている場合は飼育水にアンモニア等が蓄積してしまっているか、水中の酸素不足が原因であることがほとんどでしょう。
水が臭かったり、濁りが取れない場合は、フィルター内のろ材にバクテリアが定着していないか死んでしまっている可能性が高いでしょう。
ろ材を掃除するときは水道水を使わないようにしましょう。バクテリアの素の使用も検討してください。
コケがはえやすいなと感じる場合は硝酸塩が多くpHが酸性よりになっている可能性があります。
他にも硝酸塩が多いと生体にストレスがかかり、病気になりやすくなります。
上記のような症状が起きる前に水換えをしましょう。
定期的な水換えをすることを習慣づけることをおすすめします。
飼育水がないともちろん飼育はできません。
初心者の方も既に飼育したことがある人も改めて飼育水や水換えの重要性をお伝えできたら良いなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
んじゃ、またね~
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