今回は2024年3月4日(月)に放送された「君が心をくれたから」の第9話のあらすじと感想、考察をお伝えしていきます!
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相関図
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あらすじ
「君が心をくれたから」 第9話 『いつか見る景色のために』
2024年2月27日
逢原 雨(永野芽郁)と結婚した朝野太陽(山田裕貴)は同僚にお祝いされていた。
しかし妹・春陽(出口夏希)は雨から結婚した振りをさせて欲しいと言われたことを気にかけている。
ひとりで花火の映像を見ていた太陽のもとに父・陽平(遠藤憲一)がやってくる。
そこで太陽は案内人の千秋(松本若菜)が言っていた今が10秒間である話をすると陽平は驚いている。
太陽は陽平に今までで大切な10秒が何か尋ねるも陽平は答えられない。
春陽は太陽に母親の写真を見せる。
そこで太陽は千秋が自分の母親だと知る。
雨は自宅で行った結婚式で使ったキャンドルを眺めている。
雨がキャンドルの光が落ち着くというと、千秋はそれが希望の光だという。
雨は五感を全てなくした後に希望があるのか不安に思っている。
太陽は母親の写真を雨に見せる。
雨は千秋に伝えたいことを話すべきと言うが案内人の日下(斎藤工)はやめた方が良いと話す。
案内人は元は普通の人間で死後に素質があるものだけ選ばれるという。
奇跡の対象者が生前の関係者だった場合は担当できないが、千秋は正体を隠してでも太陽の案内人になったという。
もし太陽が千秋のことを母と呼んでしまった場合、月明かりに溶けて消えるという。
陽平は春陽が生まれる前のことを思い出していた。
そこで陽平は千秋に今が10秒である話をする。
そこへ望田 司(白洲 迅)がやってくる。
司は春陽に雨が婚姻届を出さなかったことを話す。
春陽は一番悪いのは私だと話す。
司は雨が桜祭りの頃に視覚を失うことを伝える。
日下は長崎美術館の前に来ていた。
千秋に二人が千秋の存在に気がついたことを伝える。
太陽は海が見えるベンチで千秋を呼び出す。
千秋は太陽のこれまでの人生がどうだったか聞く。
太陽は花火師を目指していたが、赤色が見えないことを理由にその夢を諦める。
母との約束をかなえられないと落胆したが、高校で雨に出会いもう一度頑張ろうと思えたという。
太陽は自分の人生は雨と母のおかげで今があるという。
太陽は千秋に母に会ったら「ごめんなさい。俺のせいで火事に巻き込んでしまってごめんなさい。」と伝えて欲しいとお願いする。
千秋は目をそらし涙目になりながらそれを了承する。
かわりに千秋は見たい景色があるという。
雨の視覚がなくなるまで残り約25日。
雨は目を閉じ耳を塞いで五感を失う感覚を体験する。
雨は日下を呼び出す。
案内人は奇跡が終わればいなくなるという。
雨は日下に死なせて欲しいとお願いする。
しかしそれはできないと日下。
日下は1953年に産まれ、映画が好きで脚本家を目指していたという。
その夢は叶わなかったが、画家を目指していた白石小夜子という女性に出会う。
その夏が一番幸せなときだったという。
しかし二十歳の時に彼女は事故に遭い、瀕死の状態になってしまったという。
そんな日下のもとへ喪服姿の男・案内人が現れたという。
その案内人は小夜子は動くことができなくなってしまうが、日下が奇跡を受け入れれば小夜子の代わりに日下がその怪我を引き受けるという。
日下はその奇跡を受け入れる。
しかし小夜子は日下を見捨てて画家になるため姿を消したという。
その後20年間日下は孤独を生きたと話す。
雨は奇跡の後に希望がないことを思い更に不安になる。
戻った太陽は家族でご飯を食べたいという。
三人はもつ鍋を囲む。
それは千秋がみたいと望んだ「家族団らん」の景色だった。
太陽は母も呼ぼうという。
太陽は一席空いた椅子をゆっくりひく。
太陽は千秋に座るよう目配せする。
千秋はその椅子に腰掛ける。
千秋は生前の光景を思い返していた。
三人は盛り上がっている。千秋は泣いている。
陽平は太陽には母の姿が見えていることをどこかで悟っているようだ。
締めの雑炊も終わり、その雰囲気を察した太陽は春陽と一緒に買い出しに行くと席を外す。
陽平は酒をたしなみながら見えない千秋に話しかける。
この20年、千秋が自分と出会わなければ死なずに今も幸せに生きていたかもと思うと申し訳ないと思っていたと陽平。
しかし陽平は千秋と生きることができて良かった、自分は幸せ者だと話す。
太陽と朝野煙火を守ってくれて、そして火事の時に雨を降らせてくれてありがとうと話す。
千秋は涙を浮かべる。
陽平は太陽の下に生まれてくる子の名前を「春陽」にしようとしたときのことを思い返していた。
そのときに陽平は太陽と春陽の幸せな今を俺たちで守っていこうと話していた。
太陽が雨の家に戻ろうとすると陽平は一番大切だった10秒が千秋と出会ったときだと太陽に話す。
太陽は自分が作りたい花火が分かったと話す。
帰り道に千秋は太陽に心にあるキャンドルの話をする。
千秋は20年間もう一度会いたいと思っていたこと、その希望のキャンドルを灯してくれたことに感謝を伝える。
そして今の雨には希望がなく不安に思っているので希望を灯してあげて欲しいと話す。
雨の家に戻った太陽はキャンドルを買ってきた。
不安に思っている雨に太陽は必ず五感を取り戻すという。
太陽はマッチをこすりキャンドルに火をつけ始める。
雨に音を、景色を、触覚を届けると話し雨の手を握る。
太陽は見たい景色があるという。
それは東京で人気のパティスリーでスイーツを山ほど食べ、おなかいっぱいになったら挨拶に来たパティシエに礼を言う。
そうするとパティシエである雨が嬉しそうに笑うという景色らしい。
雨と太陽は涙を流している。
いつかまた雨の最高傑作を食べさせて欲しいと太陽は言う。
雨はマッチをこすりキャンドルに火をつける。
そして「いつか更新してやる、私の最高傑作。」という。
雨はこんなにも希望があったのかとどこか安堵したように泣いている。
雨は日下に太陽からしてもらったことを話す。
パティシエに戻ることは現実的ではないけど見たい景色ができたという。
それは太陽が幸せに暮らす未来だという。
太陽が笑顔で暮らす未来をほんのちょっとで良いからみたいと話す。
日下は悔しくはないのかと雨に聞くと、「それは悔しいけど好きな人の幸せな未来なら」と話す。
「その希望を叶えるまで生きてやる、奇跡なんかに絶対負けない。」と雨。
日下はまた長崎美術館に来ていた。
中に入るとそこには白石小夜子の作品が飾られている。
「長崎の旅」と名付けられた作品から数枚の絵を眺める日下。
最後に飾られていた一枚の絵は日下の見覚えのある光景だった。
二人の男女が大木の前で手をつなぎ歩いている景色のようだ。
その絵のタイトルには「ごめんなさい」とつけられている。
そこへ千秋が現れる。
日下は小夜子の絵がここに飾られているのは知っていたが今日まで来ることができなかったという。
ではどうしてかと千秋が尋ねると、日下は好きな人の未来を見てみたくなったからという。
日下は「理不尽な奇跡を背負い苦しいことしか無かった人生だった。でもあの日々はこの絵に繋がっていた。私の人生は今日この瞬間のためにあったのかもしれない」と話す。
2024年3月17日
桜祭りの審査のために会長である八木が朝野煙火にやってくる。
太陽は目が見えなくなる前に雨に花火をみせるため意気込んでいる。
雨の視覚がなくなるまであと約7日。
「君が心をくれたから」 第10話予告 『人生いちばんの笑顔で』
感想・考察
今回の「君が心をくれたから」第9話でついに二人が千秋が太陽の母親であることに気がつきましたね。
もう太陽と千秋がベンチで話すシーンや朝野家が鍋を囲むシーン、特に陽平が千秋と話すシーンでは感動しすぎて僕の涙腺が崩壊しかけました。笑
もちろん母親と気がついた太陽と千秋が始めてしゃべるのは感慨深いですが、陽平が見えていないのに千秋に「一緒に生きることができて幸せ」といったところでもう涙が止まりませんでした。
仮に自分が千秋の立場だったとしたら、もし死んでしまったという過去があったとしても、自分の愛した人が20年経ってもこんなことをいってくれたらどれだけ幸せだろうかと考えてしまいました。
話が進むにつれて泣かせに来てるなと思いましたね。笑
そして日下の過去が明かされました。
日下も雨と同様、生前に好きな人のために奇跡を背負っていた過去がありました。
しかし雨と太陽のようにお互いを思い合っていたのではなく、日下にどこか奇跡をなすりつけたような過去でした。
しかし、絵を通してその人が謝ってくれていたことや画家として幸せに生きていたこと、そして日下の幸せな瞬間を絵に残してくれていたことを知った日下にも同情してしまって涙が出てしまいそうでした。
どんなかたちであれ、自分の好きな人の幸せな未来を思うことの素晴らしさを痛感させられました。
仮に一緒にいられなかったとしても、気持ちは時間を超えるんだと強く感じましたね(少しくさいことを言っているようで申し訳ないですが笑)。
ただ日下は雨の父親ではありませんでした。
こうなってくると雨の父親はもう出てくることはないと考えられますね。
おそらく視覚と聴力をもうすぐなくなってしまう雨が母と仲直りして終わりという結末なのではないでしょうか。
そして太陽が雨の五感を取り戻すといって雨の生きる希望を与えていました。
雨の視覚が失われる前に太陽が花火を見せるため、桜祭りの審査を受けるという展開ですが、雨の五感が元に戻るような展開がまだあるのではないかと期待してしまいますね。
もちろん雨の五感を取り戻し、パティシエに戻り本来の夢を叶えて欲しいと思います。
ここまで涙必死の展開でバッドエンドは正直みていられないので、なんとか五感の一部が戻って幸せな二人として終わってほしいと願っています。
最終回が近づいてきましたが、どんな結末を迎えるか楽しみです。
キャスト&スタッフ
逢原 雨 永野芽郁
朝野太陽 山田裕貴
望田 司 白洲 迅
朝野春陽 出口夏希
柳田達夫 螢 雪次朗
花村竜一 佐藤貴史
菊野 純 谷 恭輔
飛岡雄星 萩原 護
日下 斎藤 工
千秋 松本若菜
逢原霞美 真飛 聖
朝野陽平 遠藤憲一
逢原雪乃 余 貴美子ほか
スタッフ
脚本
宇山佳佑
音楽
松谷 卓
主題歌
宇多田ヒカル
「何色でもない花」
演出
松山博昭
(『ミステリと言う勿れ』シリーズ、『信長協奏曲』他)
プロデュース
草ヶ谷大輔
(『ミステリと言う勿れ』シリーズ、『コンフィデンスマンJP』シリーズ他)