今回は2024年1月8日(月)に放送された「君が心をくれたから」の第一話のあらすじと感想、考察をお伝えしていきます!
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君が心をくれたから- フジテレビ (fujitv.co.jp)
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相関図
「君が心をくれたから」公式サイトより
あらすじ
第一話:「赤い傘と花火の約束」
「10年後の大晦日、俺の作った花火を見せたいんだ。」
2013年6月 天気は雨。
高校一年生の逢原 雨(永野芽郁)は周りから「ザー子」と言われ嫌われていた。
傘を持っておらず、入り口であっけにとられている雨のもとに高校三年生の朝野太陽(山田裕貴)が話しかける。
太陽は雨に赤い折りたたみ傘を出し一緒に入らないかと誘う。
派手な傘と雨が言うと、太陽がこれは母の形見だと言う。
帰り道の途中、電車で帰ると言う雨に対して、太陽は「晴れた日に降る雨は天泣といってそのときに赤い傘に入っていた二人は運命の赤い糸で結ばれるらしい」という。
それを聞いた雨は迷惑で気持ち悪いと走って電車へ駆け込む。
2023年12月24日。
雨は長崎に帰省していた。
坂道で飛んでいくチラシを集めるのを手伝った雨は、市役所で働く花火の運営をしている望田 司(白洲 迅)に車で送ってもらうことになる。
雨の祖母・雪乃(余 貴美子)は市役所のフラダンス教室にかよっているため、司とは顔見知りらしい。
雨は8年ぶりに帰省した。雪乃は司に雨がパティシエでレーブという有名店で働いていることを話す。
10年前、雨は太陽に言われたことを雪乃に話すと、雪乃は「きっと太陽は雨の運命の人になりたい」と話すが、雨は必死に否定する。
放送部である太陽が放送室にいると雨がやってくる。
雨が来たことに驚いた太陽は放送のボリュームを入れてしまい、雨が太陽に話があると言うと、雨が告白するのではと生徒が一斉にはやし立てる。
雨はその場から逃げ出し、太陽は公園まで追いかける。
雨は恥ずかしがって退学すると言い出す。
雨が本当に話したかったことは太陽にちゃんと謝罪がしたかったことだった。太陽はそのおわびに友達になって欲しいと言う。
雨は変な名前でみんなから嫌われていると否定的なことを言い続ける。
しかし太陽は「俺は大好きだよ、雨のこと。」というが、それは天気のことだった。
「雨はこの世界に必要だよ。」というと雨は大げさだと言ってその場から逃げ出してしまう。
2023年、太陽は花火師である父・陽平(遠藤憲一)のもとで弟子として働いていたが、大晦日に打ち上げられる花火を作らせてもらえないことを理由に花火師を辞めようとしていた。
同僚に辞めるのを止めるよう説得され、妹・春陽(出口夏希)に連れ出される。
連れて行かれたのは墓地。今日は太陽と春陽の母の命日。二人は母の顔をよく知らない。
雨が出かけようとすると雪乃に太陽に会いに行くのかと聞かれる。
しかし雨は職場で必要ないと言われたことを思い出し、そんな資格はないと思っている。
太陽と朝陽はカフェでピザを頼んでいた。太陽がジェノベーゼ嫌いじゃなかったかと朝陽に聞くとマルゲリータだと訂正される。
太陽は雨に仕事に集中したいから連絡しないでと言われていたが、約束のことがずっと気にかかっていた。
雨が川の下を通ると10年前を思い出す。
二人は同じ場所でグリコ(?)をしていた。
太陽は母の言葉がきっかけで花火師になることを決めたことを雨に話す。
雨がじゃんけんに勝つ。太陽は雨が通る場所を空け、そこへ雨が飛び込むと太陽は雨を抱きしめる。
「君を幸せにする花火を作りたいと思った。」と太陽。
その後、太陽は川へ飛び込み全身びしょ濡れになる。
二人が近くの階段で座っていると爆竹の音が聞こえてくる。
すぐそばで精霊流しが行われていた。
太陽は爆竹を魔除けではなく、天国にいる人を呼ぶためだと思っていた。
その話を雨にすると、はぐれたら爆竹を鳴らすと約束する。
太陽が川の近くを歩いていると雨が降り出してくる。すると近くで見覚えのある赤い傘を差す女性の後ろ姿が見え、太陽は追いかける。
バスに乗ったその人は雨だった。太陽はバスを追いかけるも途中で諦めてしまう。
春陽は医者らと合コン(異業種交流会)をしており、相手に眼科医がいた。
2013年
雨の家に来て雨が作ったミルフィーユをたべて才能がある、雪乃にパティシエになりたいんじゃないのと言われるも自分には無理だとその場を離れる。
太陽は雪乃から雨がかつて母親に虐待されていたと教えられる。
「あんたなんて必要ない」と包丁を向けられることもあった。
太陽は去年の花火大会で楽しそうじゃなかった雨をみて自分の花火で幸せな気持ちにされてあげたいと思ったらしい。
雪乃は太陽に「あの子の心を変えてあげて」とお願いする。
学校で放送が流れる。太陽の声だ。
「自分の花火師になる夢がある。しかし高校1年生の時に諦めかけた。自分には何の価値もないのかと思ったが、そこである人と出会いそこで諦めないと誓う。10年後、皆を幸せに花火を作る。
そう思われてくれたのは雨、君には価値がある。自分の人生を変えてくれたから。
雨はこの世界に必要だよ。君の心は君にしか変えられない。」
それを聞いていた雨は笑いながら泣いていた。
雨は入り口で太陽を待っていた。雨は太陽と友達になれて良かった、変わりたいと思ったと話す。
その後二人は公園まで走る。
そこで二人は10年後の大晦日に上がる花火を一緒に見よう、それまでに一人前の花火師になる、それまでに一人前のパティシエになると小指をあわせて約束する。
2023年
雨は司にスイーツ教室の講師をやって欲しいと依頼される。変わりたいと思い雨は引き受けることにする。
一方太陽は自分が赤色が見えない色覚障害であることを朝陽に見つかってしまう。
それを聞いていた陽平は自分の目を言い訳にしているやつに人の心を動かす花火は作れないと花火師を辞めろと言われる。
2013年
夜に二人で花火をしていた。線香花火で勝った方が一つお願いできるルールで行う。
太陽は天泣の日に赤い傘に入った二人は赤い糸で結ばれるのは嘘だと話す。
あっけにとられていると雨の花火が先に落ちる。
その日はお願いはしなかった。
雨が降りそうだから10年後の約束の時に帰す約束で赤い傘を雨に渡す。
2023年
雨は料理教室の講師をしていた。
途中で職場時代のことと母親に包丁を向けられたことがフラッシュバックし、過呼吸になり倒れてしまう。
雨が目を覚ますと司がいる。そこで雨はパティシエとして働いているのは嘘だと話す。
雨は泣きながら約束を守るため変わりたいと話す。
家に戻った雨は雪乃に手紙を残し福岡に帰ろうとする。
その手紙には「本当は太陽の花火を見るために帰ってきた。でも自分には資格がない。もうパティシエじゃない。
だめな孫でごめん。最後に一つだけお願いがある。太陽に傘を返して欲しい。」
それを読んだ雪乃は電話で太陽を呼び出す。
そこへ司から電話があり、雨は24時に博多行きのバスに乗ると教えてもらう。雪乃から「あの子の心をもう一度変えて欲しい」といわれた太陽は赤い傘を持ってすぐに駆け出す。
太陽とすれ違った日下(斎藤 工)と千秋(松本若菜)。日下は太陽の命は今夜終わるという。
年越しのカウントダウンで集まった人混みをかき分けながら太陽は雨を探す。
雨がバスに乗り込む姿を発見した太陽は爆竹を雨の近くに投げる。
振り向いた雨は涙を流す。
太陽は花火師になることを諦めた、赤い色が見えないことを話す。
「君を幸せにする花火を作りたい。自分の目を言い訳にしない。
何年かかっても雨ちゃんの心に俺の花火を届けてみせる。雨ちゃんだってできる。何度だってやり直せる。
雨はこの世界に必要だよ。」
家に戻った雨と太陽。雨に雪乃は「生きていることを後ろめたく思うやつがあるか!負けるな雨!」と優しく抱擁する。
雨が降ってきた。太陽は雨に赤い傘を渡す。
雨は何年かかっても一人前のパティシエになると話し、二人はまた小指を結び合わせて約束し別れる。
横断歩道の止まれの標識が見えず通った太陽は車に轢かれてしまう。
大きな音に気づいた雨がその場に向かうと、そこには血を流して倒れている太陽がいた。
必死に助けを呼ぶ雨の元に日下が現れる。
日下は太陽を迎えに来たと話す。
雨「助けてください。何でもします。だから」
日下「ならばあなたに奇跡を授けましょう。受け入れるのなら彼の命を助けます。」
雨「奇跡?」
日下「奪わせてください」
雨「奪うって何をですか?」
日下「あなたの心です。」
雨「心…?」
日下が雨に千秋を紹介する。
日下と千秋は雨と太陽以外には見えないらしい。
日下は雨の五感を奪うと話す。
奇跡とはこれから3ヶ月かけて一つずつ雨の五感を奪っていく代わりに10分後に死ぬ太陽を助けることだと話す。
2013年
夏の花火大会。太陽はつまらなさそうに花火を眺めている雨を見つける。
そんな雨を見た太陽はすぐに陽平に弟子入りを申し込む。
ある日の登校中、友達といた太陽は通りがかった雨を見かける。友達からその生徒は1年生の逢原雨だと教えてもらう。
2024年
千秋は雨にこれでよかったのかと聞くと、雨は太陽に「返したい、私はもう十分もらったから」と話す。
太陽が目を覚ます。
雨の胸中
「私と友達になってくれてありがとう。あなたと出会ってからの3年間は人生で一番嬉しい時間でした。
それはきっと太陽くんが私を必要としてくれたから。たくさん笑ってくれたから。
君が心をくれたからです。」
雨が病室から出ようとすると太陽が呼び止め線香花火の時のお願いを使う。また会いたいと話す太陽に雨は涙をこぼす。
雨は赤い傘を持っていき「今度は自分で返しに来る。これで2つ目。赤い傘と花火の約束。」と二人は笑う。
感想・考察
「君が心をくれたから」第一話を見て、個人的に好きなジャンルだなと思いました。
初めは普通に高校生の頃に出会って、10年後に再会して恋愛に発展していくだけなありきたりすぎる展開だなと思っていました。
しかし、赤色が見えないことで太陽が事故に遭って雨の五感と引き換えに助けるファンタジックなところが面白い展開だと思いました。
失っていく五感に期限があって徐々に雨が心を失っていく展開にはどうしてもネガティブというかバッドエンドを思い描いてしまいますが、最後にはどうなっていくのかとても楽しみです。
最初の名前にコンプレックスを抱く雨が、太陽に「雨はこの世界に必要だ」と言っていたところが純粋なラブストーリー感がでていて青春っていいな~としみじみと思いました笑
太陽がなぜ通りがかった雨のことが気になったのか、花火を見せたいと思ったのかは謎ですが、皆から嫌われているヒロインと恋に落ちるのは「君に届け」のようなラブストーリーの王道ですね。
とても不思議に思ったのが、なぜ二人はそれぞれの目標を叶えて花火を見る約束を10年後にしたのか。
約束をしたのが高校1年生と3年生なら8年後(推定24歳と26歳)とか12年後(28歳と30歳)でも良かったのではないかと思います。
確かにキリよく10年にしたと言うこともあるのでしょうが、僕の予想では太陽は雨のことを本当に大切に思っており、結婚まで考えていたのではないでしょうか。
女性的には30歳手前や30歳付近までに結婚したいと思う人が多い(個人的見解というか偏見です)ので、そのくらいの年代を意識した太陽が10年を設定したのかなと思いました。
雨は母親から虐待された過去があり働いていた店でもひどい扱いをされていたこと、太陽は母親を亡くし赤色が見えない色覚障害であること。
これらのハンディがありそれぞれパティシエになったり、花火を作るというだけでも話の展開としてはありだと思いましたが、まさかそこに雨の五感がなくなっていくのは少し見ていて辛くなってしまいました。
最終的な結末は太陽が雨に心(喜怒哀楽など感情のようなもの)を半分分けることで五感を取り戻す、もしくは日下と千秋の力によって五感を取り戻すかたちになってほしいなと思います。
過去報われなかった二人はせめて最後には幸せに終わって欲しいと期待します。
第二話予告
「君が心をくれたから」は見続けるべき?個人的見解
「君が心をくれたから」はズバリ!
個人的見解で四段階評価すると(良い順に◎、○、△、×)
エピソード:◎
キャスト:○
話題性:○
音楽:◎
期待度:◎
年代:全年代
個人的観る価値:◎
上記しましたが、ただ同じ高校に通っていた二人が恋をするという単純な話なら正直期待はできなかったと思います。
ですが、タイトルの「心」が雨の「五感」を表していることがわかると少しぞっとしましたね。
「silent」のように同級生の耳が聞こえなくなるのと似ているような感じもしますが、3ヶ月というリミットがあることと、耳だけではなくパティシエに必要な味覚や視覚がなくなってしまうところがかなり異なっており、これからの展開にも期待ができそうです。
主題歌に関して、宇多田ヒカルさんの「何色でもない花」と発表がありました。
2021年に放送されていた「最愛」の主題歌「君に夢中」が大ヒットしたように、今回の主題歌「何色でもない花」がヒットしてそれに乗じてドラマもより人気が出て行くのではないでしょうか。
キャスト&スタッフ
逢原 雨 永野芽郁
朝野太陽 山田裕貴
望田 司 白洲 迅
朝野春陽 出口夏希
柳田達夫 螢 雪次朗
花村竜一 佐藤貴史
菊野 純 谷 恭輔
飛岡雄星 萩原 護
日下 斎藤 工
千秋 松本若菜
逢原霞美 真飛 聖
朝野陽平 遠藤憲一
逢原雪乃 余 貴美子ほか
スタッフ
脚本
宇山佳佑
音楽
松谷 卓
主題歌
宇多田ヒカル
「何色でもない花」
演出
松山博昭
(『ミステリと言う勿れ』シリーズ、『信長協奏曲』他)
プロデュース
草ヶ谷大輔
(『ミステリと言う勿れ』シリーズ、『コンフィデンスマンJP』シリーズ他)